何故「細雪」を見ようと思ったのかというと、夫が最近「谷崎潤一郎」の本に凝っていて、古本屋で買って来ては色々な作品を読んでいます。
丁度今劇場で「細雪」がやっていると知り、実際に見てみたいと思い行って来ました。

その事を家の母に言ったら、「え〜!今更そんな古い本読んでるの?」ってびっくりしてましたが、たぶん年配の方は「昔の作家だし、何故今頃?」って思うんでしょうね。
年配者には知らない人はいない有名な作品らしいのですが、夫も私も最近知りまして、今頃ハマっているのです。(笑)
でも、昔の作品にも谷崎潤一郎に限らず、とても良いものがありますよね。
最先端の作品はなんか原色の作品ってイメージですが、昔の作品はモノクローム。昔の空気が伝わってきてそれなりに楽しいものです。
最近の内容では無いので確かに「ん・・?」って思うギャップがありますが、それもまた魅力のひとつ。
この「細雪」の舞台は徳川時代からの木綿問屋の老舗商店。
超お金持ちの家なんですが、お金持ちって世の中で起こっている戦争とか一般人の生活って何も分かって無いし知らなかったんですね〜。
外では戦争の防火訓練が行われている時に、「何事ですかね〜?」ってのんきな感じ。
「ウウゥゥ〜」って出兵式が行われている時も、「何をしているんでしょうね〜?」って、全く世間ずれしています。
この世間ずれは四姉妹の奥様方だけなんですが、(ご主人は商売もしてるし世間の事も分かっている様子)これでは、何かあった時、女は黙ってろって言われてもしかたない・・もちろん奥様方のプライドや地位も高いので、この家ではそんな事言われません。
戦争の事より商売の事より着物の帯の柄が気になっているのです。
私は一般人ですがたまに高級エステに行くと、ジャグジーなどで話しているお金持ち親子の会話も超世間ずれしていて、話すテンポも遅くてイライラします。
ブランド物の新作がどうのこうのとか・・
お金持ちって世間の事はどうでもいいんだなぁ〜って思ったりします。
それよりも、世間体や自分の身の回りの事だけが気になる様です。
でも、そんなに昔の話ではないので、ちょっと納得できる内容でもありました。
いわゆるお金持ち一家が時代に翻弄され、だんだん落ちていく話。
これは四姉妹が主人公の話なんです。家柄を気にし姉妹が順番に嫁に行かないと変だと色々うるさい長女とか・・、それに反発する末っ子が家を飛び出したり・・そうゆう内容。
けっこうお硬い家柄だったら、こうゆう家って今でもありそうですよね?
ちょっと前ならそりゃけっこうありますよ。

↑二階席からの眺め
この作品では沢山の豪華な着物が出て来ます。
衣装を見るのもこの作品の醍醐味の一つ。
虫干しするシーンがあるんですが、お屋敷の前にずら〜っと並んだ豪華な着物の数々は必見です。
出演者の方が着ている着物は本当に素敵でした。
そして、四季を大切にする生活。恒例の行事は京都の花見、夏の蛍狩り、箕面の紅葉。
昔の人はこうやって四季感じとって楽しんでいたんですよね。
名家でゆとりがあるからこそなんですが。
三女・雪子の返事の仕方ってのが面白かったので私も勝手に真似をしてます。
ごまかす時や都合の悪い時など「ふ〜ん」と言うのです。
何を言っても返事は「ふん」なので、始めは「なんじゃこいつ?」ってイラっとしますが、見てるうちにだんだんこうゆうのもありか・・って納得してしまいました。
いわゆる元祖ぶりっこだと思いました。
雪子は本当は芯が強くしっかりした子なんですが、しおらしくおとなしい様な演技をしているのです。
あらすじを知りたい方はこちら→☆あらすじ
あらすじは原作よりは奇麗な作りになっている様です。
もともと3冊もある長い話ですし、その通りにはできないんで原作をベースに劇場用にまとめたって感じなんですが、この華やかな四姉妹の雰囲気にあわせて、かなり可憐な感じの終り方でした。
見に来ているお客様方はやはり年配のおばさま多し、次にはおじさま多し、30代の人っていたかいないか・・・多少いたと思うけど、よく分からないくらいです。
楽しく、演劇鑑賞の後はベルギービールのお店に行きました。
その話はまた次回に・・

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歌舞伎鑑賞に行ってきました。
