「沈まぬ太陽」
2010.11.25(Thu)
「沈まぬ太陽」をDVDで見ました。
限りなくノンフィクションに近いフィクション。賛否両論あるものの私が好きな山崎豊子作品です。
時代が今と180度違うだけに、ちょっと共感しずらい所もありましたが、そこも多分実際に近い事があったんだろうな~と思うとかなり面白い作品でした。
私は初めてこの話を見ました。勝手なイメージでは、主人公がさぞかし良い人で会社を良くしていこうとして左遷されたのかと思っていたら、組合活動をしていて左遷されたんですね。
組合活動というのがまず今の時代だったら、会社が危ないのに「給料あげろ!」とかって言ってられないし、嫌なら辞めれば?って言われて終わりなので、この時代はある意味幸せな時代だったんだなぁ~とちょっと羨ましい感じ。
会社あっての組合だし会社あっての給料。そして、組合活動に積極的に参加していた人達が次々と人事異動されたり、変な職にまわされたりするって所は、今だったらまじめに働いていたって「辞めて下さい。」と言われる時代だから、(最近そんなニュースやってました。会社更生手続き中の日本航空が250人の整理解雇を決めた。)皮肉な話、まだマシだった様に思う。昭和30年代・・いいなぁ~。給料が毎年あがる時代。クビなんて無いし、努力したらしただけ報われる時代だったんだろうな。
その頃って航空会社って言ったら超エリート。それがまさか・・今こんな風になってしまうなんて、いくら左遷されたって、今よりマシな感じがしました。
そして、いよいよ事件はおこる。ジャンボ機墜落事故。
御巣鷹山の墜落現場や救助シーン、無数の棺が並んだ体育館。実際ニュースで見た映像とそっくりだった様に思うので、とても心の痛くなるシーンです。
恩地さんのまじめでまっすぐな所、心からの謝罪の態度などから、遺族の方々とだんだん距離が縮まり分かり合える様になっていく。こうゆう事があったのかぁ~と感慨深く見る事ができたし、飛行機って落ちたら確実に死ぬからそこに勤務する人達って本当に大変だと思いました。(もちろんパイロットや客室乗務員はそうですけど、整備士や上層部の乗らない職員の人達も。)それだけに、いい加減な仕事をしないでほしいし優秀な人達を雇ってほしい。
大変な仕事だからこそ、給料あげろ!という気持ちは分かるが、実際幾らが相場なのか分からないから何とも言えない。あの時代は何処の会社も上向きにあり、組合活動なんかも盛んだったんだろう。
今、現在の給料はどうなんだろうか?航空会社に限らず、それぞれの力に応じた額を支払ってほしいと思う。一生懸命働いている人達を平等に扱ってほしい。入社した時代が違うばかりに正社員になれず、ずっと時給で働かせるとか、責任ある仕事をその責任をおえない様な立場の人にやらせるとか・・誰が悪いのか分からないが、全く不条理な世の中だ。確か、前ニュースで客室乗務員を派遣にすると言っていたけど、何それ~!と思ったのを思い出した。
しかし航空会社もかわいそうに思う。地方に意味の無い空港ばかり作るから、その為に犠牲になってしまった様なもの。地方空港どうにかならないものか・・
小説だとかなり長い話なので映画にするには無理がある様にも思えましたが、私は読んでないので分かりませんが、ちゃんと読んだ人から見るとどうだったのか気になりました。
最後に関係無いですが、夫が渡辺謙を見て「どう見てもレイコちゃんのお父さんに見える。」と言っていました。
※ストーリー
昭和30年代―。恩地 元(渡辺 謙)は、巨大企業・国民航空で労働組合委員長を務めていた。職場環境の改善のため会社側と闘った結果、恩地を待っていたのは懲罰人事ともいうべき海外赴任だった。追い打ちをかけるように、本社とケニア政府との航空交渉が打ち切られ、任地での役割すら失った恩地。焦燥感と孤独に耐えながら、恩地はただサバンナの大地に沈みゆく太陽を見つめていた。恩地が海外勤務に就いてから10年の歳月が流れた。ようやく本社への復帰を果たした恩地だが、決して彼への風当たりがよくなったわけではない。国民航空が引き起こした、御巣鷹山での航空史上最大のジャンボ機墜落事故。会社側はその管理責任を問われ、直ちに、恩地を含めた救援部隊が編制され現地へと送り込まれた。内閣総理大臣、利根川泰司(加藤 剛)のもと、日本政府は国民航空の建て直しを図るべく、新たな指導者の人選を急いでいた。その結果、関西紡績での労務対策の実績を買われた国見正之(石坂浩二)に、会長職への就任を要請する。恩地は国見と共に、国民航空の再スタートのため立ち上がった。
しかしそれは、巨大企業のゆくすえばかりか、政界をも巻き込む、終わりなき暗闘の始まりだった……。
限りなくノンフィクションに近いフィクション。賛否両論あるものの私が好きな山崎豊子作品です。
時代が今と180度違うだけに、ちょっと共感しずらい所もありましたが、そこも多分実際に近い事があったんだろうな~と思うとかなり面白い作品でした。
私は初めてこの話を見ました。勝手なイメージでは、主人公がさぞかし良い人で会社を良くしていこうとして左遷されたのかと思っていたら、組合活動をしていて左遷されたんですね。
組合活動というのがまず今の時代だったら、会社が危ないのに「給料あげろ!」とかって言ってられないし、嫌なら辞めれば?って言われて終わりなので、この時代はある意味幸せな時代だったんだなぁ~とちょっと羨ましい感じ。
会社あっての組合だし会社あっての給料。そして、組合活動に積極的に参加していた人達が次々と人事異動されたり、変な職にまわされたりするって所は、今だったらまじめに働いていたって「辞めて下さい。」と言われる時代だから、(最近そんなニュースやってました。会社更生手続き中の日本航空が250人の整理解雇を決めた。)皮肉な話、まだマシだった様に思う。昭和30年代・・いいなぁ~。給料が毎年あがる時代。クビなんて無いし、努力したらしただけ報われる時代だったんだろうな。
その頃って航空会社って言ったら超エリート。それがまさか・・今こんな風になってしまうなんて、いくら左遷されたって、今よりマシな感じがしました。
そして、いよいよ事件はおこる。ジャンボ機墜落事故。
御巣鷹山の墜落現場や救助シーン、無数の棺が並んだ体育館。実際ニュースで見た映像とそっくりだった様に思うので、とても心の痛くなるシーンです。
恩地さんのまじめでまっすぐな所、心からの謝罪の態度などから、遺族の方々とだんだん距離が縮まり分かり合える様になっていく。こうゆう事があったのかぁ~と感慨深く見る事ができたし、飛行機って落ちたら確実に死ぬからそこに勤務する人達って本当に大変だと思いました。(もちろんパイロットや客室乗務員はそうですけど、整備士や上層部の乗らない職員の人達も。)それだけに、いい加減な仕事をしないでほしいし優秀な人達を雇ってほしい。
大変な仕事だからこそ、給料あげろ!という気持ちは分かるが、実際幾らが相場なのか分からないから何とも言えない。あの時代は何処の会社も上向きにあり、組合活動なんかも盛んだったんだろう。
今、現在の給料はどうなんだろうか?航空会社に限らず、それぞれの力に応じた額を支払ってほしいと思う。一生懸命働いている人達を平等に扱ってほしい。入社した時代が違うばかりに正社員になれず、ずっと時給で働かせるとか、責任ある仕事をその責任をおえない様な立場の人にやらせるとか・・誰が悪いのか分からないが、全く不条理な世の中だ。確か、前ニュースで客室乗務員を派遣にすると言っていたけど、何それ~!と思ったのを思い出した。
しかし航空会社もかわいそうに思う。地方に意味の無い空港ばかり作るから、その為に犠牲になってしまった様なもの。地方空港どうにかならないものか・・
小説だとかなり長い話なので映画にするには無理がある様にも思えましたが、私は読んでないので分かりませんが、ちゃんと読んだ人から見るとどうだったのか気になりました。
最後に関係無いですが、夫が渡辺謙を見て「どう見てもレイコちゃんのお父さんに見える。」と言っていました。
※ストーリー
昭和30年代―。恩地 元(渡辺 謙)は、巨大企業・国民航空で労働組合委員長を務めていた。職場環境の改善のため会社側と闘った結果、恩地を待っていたのは懲罰人事ともいうべき海外赴任だった。追い打ちをかけるように、本社とケニア政府との航空交渉が打ち切られ、任地での役割すら失った恩地。焦燥感と孤独に耐えながら、恩地はただサバンナの大地に沈みゆく太陽を見つめていた。恩地が海外勤務に就いてから10年の歳月が流れた。ようやく本社への復帰を果たした恩地だが、決して彼への風当たりがよくなったわけではない。国民航空が引き起こした、御巣鷹山での航空史上最大のジャンボ機墜落事故。会社側はその管理責任を問われ、直ちに、恩地を含めた救援部隊が編制され現地へと送り込まれた。内閣総理大臣、利根川泰司(加藤 剛)のもと、日本政府は国民航空の建て直しを図るべく、新たな指導者の人選を急いでいた。その結果、関西紡績での労務対策の実績を買われた国見正之(石坂浩二)に、会長職への就任を要請する。恩地は国見と共に、国民航空の再スタートのため立ち上がった。
しかしそれは、巨大企業のゆくすえばかりか、政界をも巻き込む、終わりなき暗闘の始まりだった……。
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